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点字教科書とは

点字で書かれた教科書のことで、内容は健常者が普段用いる教科書に準じます。
視覚障害者にとって理解しやすいものとなるよう内容に変更が加えられている場合もあります。
(図表・写真の表現など)

点字は、漢字を使わない文字のため、分量も膨大になります。(一般的な中学校数学の教科書で4〜8分冊)

盲学校で用いられる点字教科書は公的な点字出版機関(注)が制作し、文部科学省に納入、学校を経て、児童生徒の手に渡ります。
※ 下の写真は盲学校の点字教科書の一例 (国語)

写真 盲学校の国語教科書

 地域の学校で学ぶ視覚障害を持つ児童生徒の場合、
・児童生徒の所属している学級(通常学級か特殊学級か)の違い
・盲学校で用いられる教科書と異なる教科書が用いられている場合
・学習進度や教授法が各校で異なる

などの理由から盲学校で用いられている教科書が児童生徒にとって最適な教科書であるとはいえない場合が多くあります。

このようなときには、各地の視覚障害者情報提供施設(点字図書館など)や点訳ボランティアなどが、点訳作業を行い、文部科学省と契約し、納品したものが児童生徒の手に渡ります。

点字教科書を製作するには、一般に配本される教科書を事前に入手し、点訳する作業が必要になります。
※ 下の写真はボランティア制作教科書と原本教科書 

写真 ボランティア制作教科書と原本教科書

具体的には、
@教科書に書かれている文字をパソコンに入力
 →点字プリンターで打ち出し
 →製本
A図を触って分かるものに作りかえる。
 (場合によっては、ラインテープや爪楊枝等を紙に貼りつける。)
B写真やイラスト等がどのようなものか分かるように文字で説明する。

などの作業があります。

2004年9月の国費保障開始以前は、点字教科書を公費で保障する市町村もありましたが、そうでない地域においては保護者やボランティアが点字教科書製作に当たってきました。
そのため、睡眠時間4時間、空いている時間は全て点訳に費やすという保護者もみられました。
また、独自に公費保障している市町村でも、その度合いは大きく異なり、著しい市町村格差がありました。

教科書点訳は、専門的技術を必要とするため、誰でもできるものではなく、今後、人材育成が大きな課題だといえます。

(注)代表的な点字出版機関 (順不同)
・(社福)日本ライトハウス点字情報技術センター
・(社福)東京ヘレンケラー協会
・東京点字出版所
など

※ 下の写真は点字教科書を読んでいる視覚障害者

写真 点字教科書を読んでいる視覚障害者


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