「求める会」とは


「求める会」とは

 正式名称を「地域の学校で学ぶ視覚障害児(者)の点字教科書等の保障を求める会」といい、略称を「求める会」としています。

 1975年に埼玉などではじまった視覚障害児童・生徒の「地域の学校」への受け入れは全国的なインクルーシヴ教育推進の波に乗って全国へ広がりました。関西では1979年に小・中学校での受け入れがはじまりました。大阪の府立高校では、1982年に点字受験が認められ数人の視覚障害を持つ生徒が入学を果たしました。

 しかし、地域の学校に進学するという新しい道を切り開いた児童・生徒たちは数々の問題に直面します。

・「自分たちの使うことができる『点字教科書』や副教材が保障されていない」
・「他の友達や先生に自分の障害のことなどが理解してもらえない」(人間関係)
・「教室移動・登下校の際の問題」(移動手段に関わる問題)


 特に、
『点字教科書』の問題は深刻で、保護者やボランティア、そして支援してくださる方々に点訳作業などの負担が重くのしかかっています。
 「教科書が揃わない」ことによる児童・生徒への精神的負担はいうまでもありません。

 このような状態の改善を求め、1986年秋、大阪を中心に保護者やインクルーシヴ教育に携わる教員・ボランティアの方々・視覚障害当事者が立ち上がり、「求める会」を結成しました。

 視覚障害児(者)のインクルーシヴ教育がはじまって30年になろうとしている現在、全国で多くの視覚障害を持つ児童・生徒が地域の学校に通学し、会員は全国各地に広がり、「求める会」は全国規模の市民団体に成長しました。

 会員は各地で、『点字教科書』の保障や視覚障害を持つ者の学習環境の改善を求め、支援者の方々と共にねばり強く行政交渉など働きかけをしていますが、関西などインクルーシヴ教育の先進地域との格差は開いたままなのが実情です。また、先進地域においても、児童生徒にとってわかりやすい副教材が整っていないなどの問題があり、さらなる改善が求められます。

 ある地域では『点字教科書の保障を求めるのなら盲学校へ行け』などという、時代錯誤的な発言をする教育委員会などもあり(2003年、当会調べ)とても許されるべき姿勢ではありません。

 このように私たちを取り巻く情勢は、「求める会」発足当時から若干の進展はあったものの、ほとんど変わっていないということができるのではないでしょうか。

 「脱施設化」が叫ばれ、子どもから高齢者まで、障害の有無にかかわらず、いろんな人たちが同じ地域で暮らすことができる社会環境が整備されつつある現在、生まれ育った地域、経済的状況、社会資源の充実度、障害の違い、選んだ学校・学級の違い等により差別をされないインクルーシヴ教育の重要度はさらに増しています。
 そのなかで、全国的な『点字教科書』の保障や視覚障害児(者)の学習環境の改善を求める私たちの活動は大変重要であると考えます。

「求める会」の活動内容

(1)行政交渉とその支援

 対大阪府教委交渉の実施や、その他の地域における行政交渉への支援。

(2)情報提供・情報発信・会員のニーズ把握

 ホームページ・メーリングリスト・会誌などを活用して、情報の流通を図る。
 実態調査を実施し、会員のニーズを収集する。

(3)交流、情報・意見交換の促進

 学習会や、実行委員主催の『夏キャンプ』などを開催し、会員同士の交流を促進する。



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